広東

栃木県立佐野東高等学校西側の通りを南に700m程行き、路地を西へ60m程入った場所に現れる、クリーム色の外観に朱色の屋根が目印の『広東』。昭和の風情漂う店内は、カウンター席とテーブル席をあわせて25席と、個人店ならではのあたたかい距離感が魅力です。

中華料理の修業を積み、60年以上もこの道一筋で鍋を振り続ける店主。80歳を迎えた今も現役で厨房に立っています。そんな店主を支える奥様は、地域の人々に母のように慕われており、まるで実家を訪れたかのような安心感とぬくもりを与えてくれます。手早く鍋を振り、匠の技から紡ぎ出される、おすすめの広東メン。白菜・にんじん・たけのこ・キャベツ・ちくわ・しいたけ・ナルト・いんげん・コーン・豚肉という10種類の具材の旨味をたっぷりと味わえる、老舗の看板メニュー。とろとろに煮込まれた熱々のあんに、青竹手打ちのモチモチ麺が絡み合う人気の一品。1973年の創業以来、この味を求めて足繁く通う常連客の方も多いといいます。香りと風味の良い国産の材料にこだわって作られた広東メンは、鶏ガラ・豚ガラ・香味野菜・魚介で出汁をとったあんかけスープに、熱々のあんとモチモチ麺のおいしさが相乗効果をうむ、深い味わいが楽しめる一杯です。